脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

生きる

剥き出しのナイフひとつで
世界へ立ち向き合うのだ
私達はただ個で孤で唯一
見えるものは自分の世界だ
神すら敵すら自分のもの

それは有刺鉄線で守られた
まるで柔らかな鳥の巣のよう
そこに御座すは天使か悪魔か
どちらにもなれる卵がひとつ

子犬の舐めるミルクの匂い
仔猫の鳴き合う甘高い響き
囀る雀のじゃれあいと
羽音煩い蠅の飛び合い

世界はどんどん広がってゆく
Z軸を超え軸を増やし
私が歩むスピードより速く
勝手にその裾を広げてゆく

天使か
悪魔か
神か
敵か
私が出会う者達へ告ぐ
ここは私の世界であると
支配ならずとも私はゆくのだ
この道しかない ここしかない
打ちのめされても
倒し負かされても
私はここに いるしかないのだ

 


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