脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

文学フリマ東京37 お品書き

お品書きです。・初詩集『雨音は乾いた猫の匂いがする』・雨猫未収録分『脊椎と雨音』・雨猫未収録分暗いもの『ししゅう』・VRChatワールド詩集『VRCHAT World Words』それと無配も作るつもりです。何卒よろしゅう。

雨の夢

ヘッドホンをはずすと不規則な水の滴る音で世界は満ちていたどおりで肌寒いわけだ音の激しさにつられるように寒さを強く感じるようになり私は着替えようと立ち上がった窓の外が光る 遅れて音がする電化製品の心配だけして私はパジャマに着替え子守歌のような…

雨の向こう、待つ君へ

灰色の雲に覆われてそちらはきっと薄暗いでしょう早く陽の光を届けたいけど風も今日は泣きたいみたいで雨雲を連れてこうとしないしょうがないから私はここで雨雲の隙間の小雨に向けて差す光を準備しておくよ虹にはみんなを笑顔にする力があるから shironekos…

午前3時の君

午前3時の君 はまるで死体のようで口元に手をかざせば微かに息があたるのだけどいびきもかかず寝返りも打たずただ静かに横たわっている陶器のように白くて冷たい肌 が現実感を曖昧にしてこの光景自体が夢のよう なそんな気がしてくるから僕はぎゅっと目を瞑…

◆文学フリマのブース配置が決まりました

ブース位置が決まりました。[脊椎と雨音]X-07 です。既刊とかいろいろ置いてる予定です。無配も作りたいな。 お時間あればぜひお越しください。

余白

言葉にならない言葉にしない想いが多すぎて余白は真っ黒になってしまった行間には読めない文字がびっしり詰まっていてまるで砂糖に群がる蟻のようだった何故言葉にしないのだろうこんなにも感情が渦巻いているのにいや渦巻いているからこそ言葉にできないの…

ナイフ

あのとき放った言葉が、今でも刺さったまま抜けない。ナイフは刺さったままの方がいいらしい。抜けばそこから血が溢れてしまうから。だから抜かない方がいいのかもしれない。抜けばそこから血が流れてしまうから。だけれどそこに刺さっている限り、私はその…