脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘッドホンをはずすと不規則な水の滴る音で世界は満ちていたどおりで肌寒いわけだ音の激しさにつられるように寒さを強く感じるようになり私は着替えようと立ち上がった窓の外が光る 遅れて音がする電化製品の心配だけして私はパジャマに着替え子守歌のような…

第一詩集「雨音は乾いた猫の匂いがする」予約開始しました

雨椎零初めての詩集「雨音は乾いた猫の匂いがする」の予約が開始になりました。6月15日に発売となります。よろしくお願いいたします。 shironekosha.thebase.in

のど飴

けほけほと乾いた咳を吐き出すのどを労わって甘いかけらを一粒口に放り込んだ舌の上にじわりと広がる甘さと少しのメンソールころころと転がして溶かしていけば口腔の乾燥もおさまってとろりと甘い言葉が出そうになる会いたいよ。君に会いたいそしてこの甘さ…

余白

">言葉にならない言葉にしない想いが多すぎて余白は真っ黒になってしまった行間には読めない文字がびっしり詰まっていてまるで砂糖に群がる蟻のようだった何故言葉にしないのだろうこんなにも感情が渦巻いているのにいや渦巻いているからこそ言葉にできない…

詩誌『蜜』に参加します◆文フリO-37

ご縁があり詩誌『蜜』に参加させていただきました。文月悠光さんの詩の教室という講座を受け、そのご縁です。今年の初めに出した詩集同人誌2種類を委託させていただいています。 【お知らせ】<詩誌 蜜 創刊号✨>5/21 #文学フリマ にて発売します。◎招待作…