脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

ヘッドホンをはずすと不規則な水の滴る音で世界は満ちていた
どおりで肌寒いわけだ
音の激しさにつられるように寒さを強く感じるようになり
私は着替えようと立ち上がった
窓の外が光る 遅れて音がする
電化製品の心配だけして私はパジャマに着替え
子守歌のような雨音に包まれ布団に入った
雨の音 それは産まれる音
雨が生みだした夢を見て、私は眠りに誘われる

 

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