文学フリマ東京37 お品書き
お品書きです。
・初詩集『雨音は乾いた猫の匂いがする』
・雨猫未収録分『脊椎と雨音』
・雨猫未収録分暗いもの『ししゅう』
・VRChatワールド詩集『VRCHAT World Words』
それと無配も作るつもりです。何卒よろしゅう。
雨の夢
ヘッドホンをはずすと不規則な水の滴る音で世界は満ちていた
どおりで肌寒いわけだ
音の激しさにつられるように寒さを強く感じるようになり
私は着替えようと立ち上がった
窓の外が光る 遅れて音がする
電化製品の心配だけして私はパジャマに着替え
子守歌のような雨音に包まれ布団に入った
雨の音 それは産まれる音
雨が生みだした夢を見て、私は眠りに誘われる
雨の向こう、待つ君へ
灰色の雲に覆われて
そちらはきっと薄暗いでしょう
早く陽の光を届けたいけど
風も今日は泣きたいみたいで
雨雲を連れてこうとしない
しょうがないから私はここで
雨雲の隙間の小雨に向けて
差す光を準備しておくよ
虹にはみんなを
笑顔にする力があるから
午前3時の君
午前3時の君 は
まるで死体のようで
口元に手をかざせば微かに息があたるのだけど
いびきもかかず寝返りも打たず
ただ静かに横たわっている
陶器のように白くて冷たい肌 が
現実感を曖昧にして
この光景自体が夢のよう な
そんな気がしてくるから
僕はぎゅっと目を瞑っ て
目を覚ますよう 祈った
◆文学フリマのブース配置が決まりました
ブース位置が決まりました。
[脊椎と雨音]X-07 です。
既刊とかいろいろ置いてる予定です。無配も作りたいな。
お時間あればぜひお越しください。