脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

微熱

微熱があるときの世界は違って見える
いつもよりも高い温度を纏う世界
吸う空気は冷たく吐く空気は熱を持っている
お水はいつもより冷たくて飲むとぞわりと背筋に走る
熱いお茶は温度が近づいただけ飲みやすくゆったりと体に染み渡る
重たい体で見る世界
少し呂律が回りにくく話すスピードもゆっくりだ
世界の速度が遅くなっている
世界の彩度が曖昧になっている
ぼんやりとした頭で過ごす世界
冷たい枕で眠るのが心地良い
放熱するときの血液の循環を感じるとき
私はより生を感じるのだ

 


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雪の精

夕方、薄暗くなり、向こうにいる人の顔が見えず姿の影だけ見える頃
逢魔が時ともいうその時刻、私は見た気がするのだ
木々の痩せ細った枝に積もった雪が
自重に耐えかねバサバサと落ちるその間
雪と雪の間に
君によく似た色白の
雪の精が座っていた

 


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二人

あの人の指が私の輪郭をなぞる想像をする
それだけで私の体は熱を持つ
あの人の熱とぶつかって交わりたい
体をぴたりと密着させて
シーツに二人分の汗と匂いが染み込んだら
私とあなた、もう離れない
互いの香りと体温を求めて
世界にふたりきりになる

 


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足音

足音が追いかけてくる
ヒールの高いこつこつという足音
私はそれから逃げるように早歩きになる
するとその足音のテンポも速くなる
こつこつ こつこつ
それは私を追い立てる
いつも私を追い立てる
早く歩け 早く動け 早く働け
私はその足音から逃れることはできない

 


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君の根底

君の根底にあるものはなんだろう
子供の頃の思い出?お母さんに言われたこと?お父さんと一緒にやったこと?先生に教えてもらったこと?友達と喧嘩したこと?
その思考は呪いのようなものだ
底にこびりついて剥がれない
これから君は変わるのかな
それとも変わらないでいるのかな

 


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