脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

皆既月食

月が食べられていく
ゆっくりと味わいながら
それは深く寂しく静かな味
体の底にしんと響いて
するりと溶けていってしまう
少しずつ口に入れては
舌の上で味わって
飲み込むときにはほらもう
消えてしまっている

 


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