脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

赤い言葉

私の腕の赤い跡からぽたりと雫が落ちていった。
それは詩になるはずだった言葉だ。
落ちてしまったのだからそれがどんな言葉だったのかわからない。
多分今まで落としてきた雫は組み合わせたらきっといい詩になるだろう。
赤い液体に隠れた言葉。
それを確認するために、私は今日も言葉を紡ぐ。

 


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