脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

夢の私

私は私のことだけを
ひたすらに考えていたい
私は私のことですら
半分も理解できていないから
この小さな脳みそに残る
自分という不確かな記憶
擦れて掠れて傷んだビデオテープのようだ
再生するたび薄くなってく
ひたすら私はそれを見る
いや見させられている
夢が私を捉えて離さない
思い出せと 感じろと
眠っている間に見せてくるのだ
楽しかった記憶 悲しかった記憶
もしかしたらの記憶 捏造の記憶
私はわからなくなる
どれが私ですか
なにが私ですか
どこが私ですか
私はここにいる ここにいる私が私だ
じゃあそこにいるのは誰?

 


(ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ にほんブログ村 ポエムブログ 近現代詩人へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ