脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

なにかできること

僕は何もできなかった
だんだんと薄くなっていく彼女の姿
またねと言わなくなって
次の約束をしなくなって
あまり会わない人に会いに行って
あまり食べれないものを食べに行って
随分身軽そうになっていった
すっきりした顔で怒らず哀しまず
いつも笑顔をたずさえて
すごく軽く楽そうだった
けれど彼女の行動は
何故だか心配になるもので
友達と 話した

冗談めかしてそう言って
心配と不安を吐き出した
どうかなにもありませんように
だけど 彼女は

花を供える
僕になにかできることがあったんじゃないだろうか
そんなのないよ と彼女が笑った

 


(ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ にほんブログ村 ポエムブログ 近現代詩人へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ