脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

行色詩

出立の日はあいにくの雨であった。
折りたたみ傘を広げるも小さくて
肩掛けのバッグは雨に濡れ
重さをより増していく。
バス停に立ってタイヤの水しぶきを浴びて
まるで洗い流されているようだ、と思った。
いってきます。
旅から帰ったときの自分の
何かしらがどこか
変わっていますように。


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