脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

◆ 今週のお題「最近おもしろかった本」

今週のお題「最近おもしろかった本」

『ほしとんで』という漫画の最終巻。出てすぐに買ったのにまだ読んでいなかったので、という軽い気持ちで読んだら、今の私に必要な思考はこれだ!という内容でびっくりした。

『ほしとんで』という漫画は芸大の俳句ゼミが舞台で、主人公たちは俳句を学び創作していく、というざっくりまとめるとそういう話。
俳句は本格的に挑んだことはないものの、同じ言葉を使った作品ということで親近感を持って読んでいた。

この最終巻では「連句」という形式のものが出てくる。
一つの俳句から連想して句を繋げていく、というもの。
ただし、最初のイメージをずっと保つのではなく、関連させるのは前の句のみ。
一種の連想ゲームであるが、前の句のみのイメージを保ちそれ以前の句は振り返らない、というのはなかなか難しい。
だが、最終的にできあがった作品はとても綺麗なものだった。
全ての句をゼミ生とその先輩で次々と発案していく様はとても楽しそうで、やってみたい、と思った。

前の句よりも前のものは気にしない、というがやはり一部のイメージは保たれる。その一部のイメージが保たれて続いていく雰囲気は、なんとなく現代詩と近いような気がした。
やってみたいというワクワクと、これは参考になる!という発見の喜び。
ストーリーに対してだけでなく、自分もやってみたいという意欲を持たせてくれる作品は久しぶりに読んだ気がする(二次創作は除く)。

また最初から読み直して、私の創作のヒントを得ようと思う。


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