街に暖色が増えるのは寒い季節だからなのだろうね自然の木々さえ紅や橙に葉を染めて冷えていく街を暖めようとしているけれどその努力虚しく葉はもぎとられてやがて街は白く染められてしまう吐く息の色すら染められて私達は寒さに抗えない かじかんだ手に白い…
夜中の空腹は罪の匂い。そこで食べるお菓子は罪の味。もぐもぐ。もぐもぐ。もぐもぐ。意識が朦朧としたまま私は手と口を動かす。お腹が満たされればすぐにまた眠りにつくのだ。このお菓子は睡眠への特急券。切符はお持ちですか。ええ。睡魔がそこにあります…
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