脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

2022-10-12から1日間の記事一覧

◆ 雨椎零、とかいて、あまついれい、と読みます

雨椎零、とかいて、あまついれい、と読みます。 小学一年生の頃の将来の夢は詩人でした。その後小説家に変わって、いろいろ書いていたけど、とある出来事があって筆を折ってしまいました。大学を出て普通に就職したけれど、数年後うつ病になり退職。なかなか…

雨を好きになったのはいつからだっただろう。風に攫われそうになる傘を握り潰さんばかりに持ち避けて靴の隙間に捩じ込まれる水滴は嫌いだったはずだ。カーテンを閉め切った部屋の中響く雨音。それはいつからか私の中を流れるようになった。鼓膜から入り足の…