脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

冬の寒さ

気づけば冬になっていた
水道の水が冷たくなり
唇が乾燥しカサカサになり
体に力がこもって肩こりになり
それでも僕は冬に気づいていなかった
鼻水が出て咳が出て
頭痛がしてやっと気づいた
寒さは僕を覆っていた
毛布を被っても寒さはその下に入り込んで
僕の体を冷やそうとする
冷たくなっていく僕の体
死んだらこの冷たさよりもずっと
冷たくなるんだろうか
試しに毛布を剥いでみた
一度気づいてしまうと不思議なもので
僕の体は寒さに震えた

 


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