脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

冬の訪れ

水道の蛇口をひねると冷たい水が手を滑り落ちていった
夏の氷をたくさん入れた麦茶と同じ温度の
まるで手が凍ってしまいそうになる
その水をコップで汲んで一口飲むと
喉から食道を通って今での道筋が露わになる
冷たさで染められて浮き上がる体の内部
ほうと息をつけば吐息も冷たくなっていた

 


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