脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

雪の精

夕方、薄暗くなり、向こうにいる人の顔が見えず姿の影だけ見える頃
逢魔が時ともいうその時刻、私は見た気がするのだ
木々の痩せ細った枝に積もった雪が
自重に耐えかねバサバサと落ちるその間
雪と雪の間に
君によく似た色白の
雪の精が座っていた

 


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