脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

基底現実

基底現実を基底足らしめるものは多分皆が思っているより多いけど少ない。そこに含まれるのは天気。でも仮想現実にも存在する。そこに存在するのは猫。でも拡張現実にも存在する。そこに存在するのは電柱。でも代替現実にも存在する。そこに存在するのは声。でも複合現実にも存在する。

拡張現実にも存在するものが基底現実なのだからそれは基底なのだ。それがなければ何もない。現実に続く現実でない場所にはなにもない。いや元からないのだそんなもの。現実はひとつしかない。ただそれが、人によって細かく分類されているだけで。

だからそこにない味や匂いを求めるのだ。そこにあるのはただの空気のような何か。虚無に近しい物体X。それはつまり無限であり夢幻であるということ。その人が手に入れられる最小値であり最大値。現実はひとつしかない。自覚しろ。

 


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