脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

退屈

退屈な時間ができるとつい考えてしまうんだ
この足が宙へ躍り出たときの体の軽さや
吊られたときの重力の重さ
あの水を飲み干したときののど越しの良さや
その刃の切れ味の鋭さ

僕はそれを夢想してはいつも
目を覚ますように退屈な時間から抜ける

退屈は僕を殺すんだ

 


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