脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

天使

地に足を着けて生きなきゃだめだよ、と君は言った。君は少しだけ浮いていた。僕はそれに憧れていたのだけど。浮いていて良いことなんて蟻さんを踏み潰さないくらいね。君はそう言って寂しく笑った。どうして?と僕が尋ねると君は恥ずかしそうに笑った。
「足跡をつけてみたいの」

 


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