脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

死はただの現象だ
寂しさはそれにただ付随するだけだ
誰かがいなくなった穴
その穴に誰も気づかなければ
寂しがる人もいない
本当に孤独な人ならば
死はただの現象に過ぎず
寂しさなどという感情は生じることはない
けれど
その人が孤独でなければ
周りの人が勝手に寂しがる
いなくなった穴に向かって
嘆き悲しみときには怒り
なんと滑稽だろう
感情をぶつけてもその人は蘇ったりしないのに
空虚な穴に向かって投げ込まれる感情
受け止める相手のいない感情
もし幽霊がいたならばまだ
救われるのだろうか
何も返ってこない虚しさ
何も返ってこない寂しさ
感情をぶつけたところで何も返ってこないのに

この涙は一体どこに落とせばいいんだろう

 


(ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ にほんブログ村 ポエムブログ 近現代詩人へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ