脊椎と雨音

詩人になりたい人の詩たち

終幕

あのとき私の体の中は、清々しく爽やかな、空洞だった。
エンディングが見えているのはとても風通しが良くて、生まれてきていちばん体が軽かったような気がする。
私が退場したあとの私に関する話は私の物語ではあるのだろうけれど、それはみんなにお任せする。
それはあくまでエピローグに過ぎず、終章で私は終わっていた。
なるべくみんなにはエピローグを演じやすいよう遺したつもりだ。
それが本当に使われたかわからないけど。

だから失敗したのだ。
あまりにも体が軽くなりすぎたから。
あまりにも物語をつくりすぎたから。

やはり死は突然でなければならない。
劇的に演じてこそ、物語は幕を閉じる。

 


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